cafe far awey am2:30
閉店後の店内の片付けも終わり、伝票整理もようやく終わった。黒龍もさすがに疲れを感じて眼鏡をはずして目頭を押さえる。
ふ、と鼻先に暖かい気配が漂った。
「お疲れさま。オーナー」
バイトの少女が香りの良いハーブティを差し出してくれる。
「朔。・・・こんな時間まで残らなくていいのに」
言いながらも顔が微笑んでしまう。
照明の落ちた店内で彼女の周りだけが明るく見える。
「駄目よ。貴方にお茶を淹れないと私の仕事は終わらないの」
「そうなのか?じゃあこれで君の仕事は終わったわけだ。・・・それならば、朔」
「はい?」
「オーナー、じゃなくて黒龍と呼んでくれるとうれしい」
「まあ」
こういう仕事をしていると2人きりで過ごす事は難しいけれど、
1杯のお茶を飲み干すこの時間だけは大切な2人きりの時間。
written by sava
「あれ?白龍?今日は早いんだね。」
「こんばんは、景時。私は今日は早番なんだ。」
「そっか。じゃぁ今日は黒龍と朔が?」
「そう。だから、今日は迎えはいらないよ?」
「御意〜っと。後は黒龍に任せるかな。」
「うん。ありがとう、景時。」
「お礼を言われることじゃないんだけどな…」
白龍ににこりと言われて、景時が苦笑した。
written by sou
イラスト&本文 sava
2006.09.25「cafe far awey am2:30」加筆訂正
オマケ文 総 2006.09.25「白龍はここに」加筆修正