パワーストーン

君しか いらない

君はそれを望まないかもしれないけれど
俺は君しかいらない

全てを切り捨てることで 君が手に入るのなら
他を望むべくも無い

思うほどに 湧き上がる力

石は意思 そして意志
思いを 志を その身に宿し


この俺の力となれ






カーネリアン 新鮮でみずみずしい色の石
気力、活力を生むといわれ、エネルギーが体の芯から湧き上がるのを手助けします。
さらに周囲の雑音を防御し、集中、没頭できるようになるのです。
しかし、それは人付き合いの悪さを生むことにもなります。
人付き合いを絶ってまでも何かを望むとき、強力なフェンスで貴方の集中を手伝うのです。



「…お前がこんなものを信じるとは…」
譲子から渡された雑誌を読んでいた臣は、驚きだな、と呟いた。
「何が?」
「その石。」
「ああ…」
のぞむがピアスをさらりとなでる。
「思ったより弱いよな。パワーストーンなんていって、俺の意思も受け止められないようじゃ。情けない」
「…へっ?」
臣がきょとんとする。意味不明な臣を横目に、のぞむが意味深に笑った。
「ま、それなりに効果はあるからかまわないが。」
「効果?」

『ねぇ、みた?一年の有川さん。』
『みたみた。春日くんとおそろいのピアスしてたよね。』
『噂じゃ、春日君が有川さんのピアスホールを開けたんだって。』
『いいなぁ。やっぱりあの二人ってラブラブだよねぇ。』


「…………そういうことかよ。」
「使えるものは、何でも使うさ。石だろうが、噂だろうが、な。」








イラスト sava 文 総  2006.09.22日記 加筆修正